熊野参詣道小辺路徒歩巡礼

日程・行程

2013・07・19(金)~07・22(月)

高野山金剛峯寺から熊野本宮大社まで

*今回、変則で南海電鉄九度山駅から町石道を辿り奥ノ院へ詣り大斎原まで*


**今回参加のメンバーから道中記が送られて来ました。

日帰り体験ウオークから執筆されてますが好評につき今回も掲載させて戴きます。

ここだけの話、実は既にご自身で本を出されてます。

ので、道中記も書き溜め後刻、出版されるかも?

その時はお買い求め宜しくお願い致します。**


道中記

7月19日より22日までの3泊4日で熊野古道小辺路を3年連続で歩きました。今年は例年と少しルートを変更し、九度山の慈尊院から町石道を通り熊野本宮大社を目指しました。

第一日目 歩行距離 約22㎞ 晴れ

道中記

19日は高野山奥之院まで同行で当日帰られる日帰り組4名と全コース参加の16名、総勢20名が午前8時半に南海高野線の九度山駅に集合。懐かしい顔、初めての顔、それぞれの表情に期待とこの暑さの中の長い道のりを考えての多少の不安が入り混じった旅立ちとなりました。

慈尊院で道中安全祈願をし、まだ足が慣れていないにも関わらず、急な上りのみかん畑が迎えてくれます。

たちまち汗が流れ出し、ようやく舗装道路から山道に入り久しぶりに古道の雰囲気を楽しんでいた先頭集団の携帯に緊急の連絡が入る。後続で熱中症で1名が倒れ3名が付き添い下山すると言う。

残ったメンバーにも緊張が走るが、様々なトラブルを克服してきた

経験からまず塩昆布で塩分を補給、十分に水分を取り、なだらかな古道を進む。「こんな楽しい道を下山した4名は楽しめない、気の毒な」そう思いながら快調に歩く。それぞれ朝が早く、それを気遣い理事長が「腹減った」の連呼。二の鳥居でおむすびやパンを頂く。その後ゴルフ場と隣接する道を歩く。「こんなくそ暑いのにゴルフして何が楽しいねん。」誰かが呟く、おそらくゴルフ場のプレーヤーは「こんなくそ暑いのに歩いてるで」と話しているのだろう。どちらが正しいかは別にしてお互いこまめな水分補給です

ようやく矢立に到着、その頃には下山したメンバーは倒れた1名も元気になり全員電車、ケーブルカーですでに高野山に到着との報告を受け一安心。重い腰を上げ出発、早速長い上り坂、ようやく車道を横切り最後の難関を目指す。下りが続く、おかしい、上らなくてはならないのに、何故下り、おかしい、わかりました、最後に用意してくれていました。急な上りです、道路のガードレールが見えた時「下山した4人は楽したな」うらやましく思う心と戦いながら、ようやく大門前に到着、お接待のアイスクリームを頂き、何故かホテルの迎えのバスで奥之院駐車場へ、そこから隊列を整え、奥之院を参拝、清らかな空気のもと読経をし、それぞれの思いでお大師様にお会いした。駐車場から何故か、バスでホテル野迫川へ、何故か 今回は町石道からの徒歩で本来初日に歩く高野山から野迫川を時間の都合上、やむなく本当にやむなくバスにしました。あまりしつこく言うと言い訳になります。ホテルでは素晴らしい温泉につかり疲れを癒し、おいしい食事を頂き、勿論ビールを飲む。「ホテルに着いてから飲み続け、倒れた人も飲んでるで」そんな声も聞きながら無事に初日を終える。

南海高野線九度山駅集合
南海高野線九度山駅集合
180町石
180町石

スタート前の元気な勇姿
スタート前の元気な勇姿
大門
大門
奥之院へ
奥之院へ

第二日目 歩行距離約16㎞ 晴れ

道中記

二日目の20日、今日も快晴です。大股のバス停までホテルのバスで送って頂く、これから5時間は車を見ることはない。

携帯も入らない、昔の登山なら当たり前ですが、やはり不安はあります。いきなりの上り、いやずっと上り、今日は水場はなく一人2リットルほどの水を持参しゆっくりと上がる「休憩しよう」誰かが言うと、誰も反対せず全員が座り込む。あまりの休憩の長さに先達が「おくつろぎところ誠におそれいりますが、そろそろ行きましょう」恐る恐る声をかけるとゆっくりとリュックを担ぎだす。

途中で普通列車の私達を快速列車が追い抜く。今回の巡礼で他の登山者とお会いしたのは、彼一人である。

約2時間程で伯母子岳頂上へ、ここはここは熊野参詣道からは外れるが、6年前の初めての巡礼の時に、暴走した青年とお嬢(当時)が頂上まで来てしまい、それ以来すっかり雄大な景色に魅せられ毎回楽しみにしているスポットである。

今もこの場所にこれるのは、自分たちのお蔭、反省のない当時の青年とお嬢「あの時は捜索で峠と頂上を2往復した」と事務局そろそろお互い時効にしましょう。頂上を少し下り、昼ごはん、今日もおむすび、山の昼はこれが最高です。

久しぶりの下りを楽しみ上西家跡で休憩、それにしても今年はひぐらしが少ない。その日暮らしの私には仲間が少なく不満です

みんなその日暮らしを卒業したのかな。そんなことを考えていると

休憩後はいじめのような上り坂、いじめ禁止なのに。

それでも例年通り3時頃に三浦口へ、今日は宿の関係で9人と6人の分宿。まず近い政所の玄関で靴も脱がず乾杯。

これが楽しみで一日辛い山道を歩きました。その後9人は農家民宿山本へ。両宿とも親切で大満足、双方で競うようにビールを飲んだのは言うまでもない。

桧峠
桧峠
伯母子岳頂上
伯母子岳頂上

伯母子峠で記念写真
伯母子峠で記念写真
農家民宿政所 県指定有形文化財辻家ご主人他 宿泊者6名
農家民宿政所 県指定有形文化財辻家ご主人他 宿泊者6名

第三日目 歩行距離 約29Km 晴れ

道中記

三日目の21日・今日もまた快晴、そろそろ小雨が欲しいな、昨日は機嫌よく下がり過ぎ。下がらないと宿がないのはわかるが「下がるから今日も700メートルは登らなければならない。」アルコール臭い口で騒ぐな、と思うほとんどのみなさん、同じように

臭いで。ところで昨日のビール飲み競争、人数の関係もあるが、山本組の勝ち。「やった、今日もフリードリンク。事務局様最高」こんな時だけ様をつける素晴らしい会員達です。今日は1時間程上がると、嬉しい三十丁の水、本当に山の湧水は美味しい。ありがとう、山の神様。今日は全行程では一番楽な山登りです

出発から1時間半程で三浦峠山頂へ。時間もあるのでゆっくり休憩です。矢倉観音堂まで下り昼ごはん。ここまで下りてごはんを食べるのは4回目の今回が初めて。競うように全員の携帯が鳴る。ここは電波が入るらしく、久しぶりの携帯の存在を思い出す。だらだらと下ると目の前にわかっているが怖い吊り橋がある

別に渡らなくていいのです。それでも渡りたい人はどうぞ。

5メートル程で怖くて引き返そうとする、元青年、面白そうに揺すりまくる元お嬢、この際元を付けます。知らん顔で2メートルで引き返したY理事、初めから吊り橋に行かなかったK理事、本間は皆怖いんちゃうん。

さてここから9キロ程十津川村のアスファルトの照り返しを歩きます。  毎年途中で村営バスが追い抜きます。今回もバスに乗るも、歩くも任意にしました。今回はバス3名、徒歩10名、伴走1名、人数合わない、信じられないけど走った人1名でした。

十津川温泉昴の野猿でお遊び、早く宿に入るとフリードリンクと断言しただけに沢山飲まれることをおそれた事務局の粋な計らい「くそー事務局にはめられた」  今日は旅館やまとや、お風呂は小さいがお湯はいいですよ。食前、食中、食後、飲みました。まだ飲み足らん、旅館の隣はスナック茜、選ばれた人間だけが訪ねる。何とも言えない雰囲気、でも来年も行くでしょう。

大杉の防風林
大杉の防風林
吉村家跡
吉村家跡
 野猿でお遊び
野猿でお遊び
古矢倉観音堂
古矢倉観音堂
 野猿でお遊び
野猿でお遊び

第四日目 歩行距離 約16Km 晴れ

さていよいよ最終日の22日・今日も快晴、例年吊り橋を渡り登山口から果無の集落に入るが、今年は宿の関係で(決して吊り橋が怖い訳ではありません)あくまでも宿の関係で擽砂古のバス停から今回一番辛かった急な上り坂を登り集落へ。

JRのポスターに出た有名なおばあさんと記念撮影、ここで残念ながら公務の関係で森理事長が帰阪。「素晴らしい果無峠を登れない理事長を憐れむのか、登らなくていい理事長を羨むのか」いずれにしてもお疲れ様でした。さて本体は何度かの休憩後観音堂へ、ここでも美味しい湧水を頂きました。飲むだけでは飽き足らずかぶる人も。本当にお水に感謝し読経、元気をもらい果無峠へ。「ほんまに果てが無い、登れども登れども着かない」

「道は毎年長くなり、山は毎年高くなる」それでもようやく頂上へ、

今年も幽霊草が迎えてくれました。ありがとう。

「目指して一歩一歩進んでいれば、いつかテッペン」

ここで例年通りおむすびを頂く。少し休憩すると寒くなります。

ここからは難所の下り、皆慎重に慎重に下山する。

ようやく八木尾バス停に到着。アスファルトの道を歩き三軒茶屋跡まで歩き、熊野古道中辺路を歩き目当ての熊野本宮大社へ。感謝、感謝のお勤め、全員元気に大斎原で最後の読経、来年の再会を固く約束し3時半に解散。

今回参加の皆様、本当にご苦労様でした。特に西国五番葛井寺、森理事長、三番粉河寺、逸木副住職様、三十二番観音正寺、岡村住職様、ありがとうございました。

また今回無事に巡礼を終えることが出来たのは松本理事のお蔭です。本来は会員の一番信頼の強い、山歩きのプロですが、春に体調を壊され今回は裏方に徹して下さいました。連日の宿舎から宿舎までの大きな荷物運び、また一日何度も冷たい物の差し入れ、物が売っていない場所だけに、本当に大変だったと思います。最終日は重たいスイカを何キロも下げて来て下さいました。

松本理事の親切、出来るものではありません。私が今回小辺路で一番感動したことは、自然の教えでなく、松本理事の人に対する思いやりの心かもしれません。ありがとうございました。合掌

果無集落で
果無集落で
熊野本宮大社
熊野本宮大社
 果無峠
果無峠
熊野本宮大社
熊野本宮大社
観音堂
観音堂
大斎原
大斎原